いわてプライド

岩手で活躍するさまざまな“人”に焦点を当て、紹介する「いわてプライド」。 この土地に誇りを持って生きる人たちの、熱い想いを伝えます。

広い視野で考え、行動する「岩手の営業マン」

第5回 岩手県産株式会社 岩間隆さん

広い視野で考え、行動する「岩手の営業マン」

創意工夫する力が自然と
身についた岩手県職員時代

 現在、岩手県産株式会社の代表取締役社長を務めている岩間さんは、以前は岩手県職員としてさまざまな仕事に携わっていた。県職員と一口に行っても、その業務内容は多岐に渡る。一般行政職は通常3~4年ごとに異動があるため、配属される部署が変わるたびにゼロからのスタートとなるのだ。毎回新しいことを覚えて職場に適応していく大変さはあるが、岩間さんは「そこが面白い」と語る。

 「部署が新しくなるたびに、前任者の仕事を踏まえた上で自分なりに創意工夫をして業務を行っていく。時には以前の部署で得た知識やノウハウが、次の場所で生かされることもあります。大変なこともありましたが総じて楽しく、やりがいのある仕事でした」


岩間隆さん

釜石市出身の岩間さんは、大の日本酒好き。現在の厳しい販売状況を打開したいと話す

やると決めたら、やる
広い視野で可能性を探る

 どちらかといえば企画関係の業務に携わることが多かったという岩間さん。県職員時代には、さまざまな人の考えや思いを把握して、バランスを取りながら目的を達成することが求められた。行政として公平性を考えることも重要で、それらを踏まえて業務を行うためには自分自身のアンテナを高くしておく必要がある。そうやって身についた意識は、今の仕事にも生かされているという。

 「販売することや商品開発をする時には、決まって課題となるものがあります。それを狭い視野で見ていると『できない、どうしよう』という考えにとらわれてしまい、前へ進むことができません。広い視野を持つことや、時には第三者にアドバイスを求めるなどして、違う視点で検討することが大切です」


岩手県産株式会社が営む「らら・いわて」には、所狭しと県の特産品が並ぶ

岩手県産株式会社が営む「らら・いわて」には、所狭しと県の特産品が並ぶ

起きたことを嘆かず
まずはできることを考える

 これまで地域の生産者を訪ねて話しを聞く機会を設けていたが、新型コロナウイルスが顕在化してからは控えているという。また県内はもちろん、東京や福岡などのアンテナショップの売れ行きは、依然として厳しい現状にある。

「そろそろ外へ出て、皆さんの状況や今後についてのお話を聞きたいと思っています。また、インターネットを活用した販売体制なども視野に、これからについての検討も重ねています」
岩間さんは、今後も以前の状態に戻るという保証がないからこそ、これからどうしていくかを考えなければならないと語る。

 「起きてしまったことを嘆いても仕方がありません。重要なのは起きたことを前提として、次に何をやるのかということです」


国産サバを使用したオリジナルの洋風缶詰「Ca va?缶」。東日本大震災の被災地三陸から誕生したオリジナルブランド

国産サバを使用したオリジナルの洋風缶詰「Ca va?缶」。東日本大震災の被災地三陸から誕生したオリジナルブランド

岩手の「人」が生んだ魅力的な商品を
より広く知ってもらうために

第三セクターとして岩手県産株式会社が誕生したのは、昭和39年のこと。それ以来、ずっと岩手の営業マンとして、実店舗での商品販売や通信販売、商品開発、卸しなど幅広い業務を展開してきた。50年以上もの歴史の中で培ってきたノウハウで、今後も県内の生産者やメーカーを支えていきたいと岩間さんは語る。

 「岩手県の特産品には、食品から工芸品まで高い品質のものが豊富にあります。その背景には、真面目に一つのことをやり遂げるという岩手県民ならではの人間性があるのではないでしょうか。私たちはそんな岩手の人たちとともに、これからも岩手のものを売り出していきたいと考えています。当社では販売や商品開発のサポートもできますので、ぜひ多くの方に活用していただきたいですね」



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この記事を書いたひと

フリーライター 山口由(ゆう)

2011年、東日本大震災をきっかけに横浜から盛岡へUターン。現在はフリーライターとして、お店や人材の紹介、学校案内、会社案内、町の広報誌など幅広く活動中。取材を通して出会うさまざまな人の思いや歴史を知り、「岩手ってすごいなぁ」と実感する日々を送っている。趣味は散歩と読書、長距離ドライブなど。ホームページはコチラ。

https://tokkari-shouten.themedia.jp/

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